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おっさんの独り言



上場している意義と上場企業の資金調達
〜個人投資家のリスクマネーが日本を活性化させる〜

2004年12月23日


最近、上場企業の倫理について、様々な事件が発生しておりますが、
ここにきて自社の企業の株式を公開することの意義、
社会的責任が問われている表れなのだと思います。

そこで今回は、『株式を公開している意義』について考えてみました♪

『IPO』、ほとんどの会社社長が夢見る、
資本主義社会における最高の『錬金術』です。

IPOにたどり着ける会社は、
100社に1社とも、1000社に1社とも言われており、
かなりの『狭き門』となっております。

しかし、そんな夢の『IPO』も、
我々ほとんどの投資家にとってはスタートであってゴールではありません。 

ですから起業家は、投資家に企業活動における資金的なリスクを取ってもらう以上、
投資家の資産を注入するに値するビジネスモデルを提供しなくてはなりませんし、

株式を公開することにより、企業活動にアクセルがかかっていかなくてはなりません。

またもちろん、株式市場を私物化することはゆるされませんし、
投資家と起業家は『対等』な関係でなくてはなりません。

起業家は優秀なビジネスモデルと企業情報を提供し、投資家は資金的なリスクを取る。

お互いのニーズが合致して初めて、IPOが成り立つのです。

今年はIPOがとても流行した年でしたが、
我々投資家も、「IPOは全部買い!!」という一方的なスタンスではなく、
市場にそぐわない企業は退場させてやる!!ぐらいの意気込みで
投資活動を行っていきたいものですね!


さて、次の話題です♪

最近、100対1の株式分割や市場からのエクイティファイナンスを繰り返した
ライブドア型経営に一部から批判の声が挙がっております。

しかし、個人的な意見としては全然OKだと思います。

株式分割による、短期的な投機マネーの動きについても、
市場に必要不可欠なボラディティを形成する潤滑油ですし、
いずれも投資家の決断による動きですので、
前例がないからといって、外部が騒ぐ話でもありません。

また、市場からのファイナンスについても、
ライブドアとして効率的に企業買収を行うための資金調達ですので、
投資家がライブドアが効率的に株主資本を活用していくと判断している限り問題ないと思います。

個人的にはむしろ、既に上場している企業が
あまりにもファイナンスを行わないことの方が不思議です。

(ちなみに、今年の上場企業のエクイティファイナンスは、
3兆6000億円、社債は5兆7000億円でした。)

一方では皮肉なことに、
どう見ても効率的に資金を活用しているとは思えない、
我が日本政府は日本国債を介して自信満々と資金調達を行っているのですから。

ですから、既に上場している企業も効率的に資金を活用できる環境にあり、
資金が足りていないのであれば、
上場したら終わりではなく、
市場からの資金調達をどんどんやっていいのではないかと思います。

少なくとも、日本国債よりは高水準の資金調達を行ってほしいものですね。

我が日本では、間接金融の代表であった銀行も、
ビジネスモデルを手数料ビジネスへと転換し、リスクを取らなくなりました。

その結果、国がどんなに金融緩和を行っても、ここ数年資金は銀行で留まっている状況です。

そこで、株式市場を介する直接金融において、
我々個人が、リスクを取る能力がある『個人投資家』として次々と誕生し、
日本経済の牽引車として、
クレバーにリスクを取っていかねばならない時代なのだと思います。

もしこの1400兆円が、今後とも眠り続けるのであれば、
日本という国に活力が無くなり、いつか『日本円』の価値も下がり、
せっかく先代が努力して築き上げた我々の『虎の子』も
国際的なレベルにおいて価値をなくしてしまうこととなるでしょう・・。

ここ十数年、リスクを取らない個人に代わって、
政府が資金を次々と調達し資金を注入した結果、
このようになってしまったのですから、
政府には『小さな政府』へと転換してもらうしか策はないと思います。

ですから、すべての上場企業には、
我々個人投資家へ優秀な投資機会を提供して頂き、
お互い一緒になって、活力のある日本をもう一度取り戻して行きたいと思います!

資本主義の発展には、
優秀な『投資機会』と、優秀な意志を持った『リスクマネー』が必要不可欠なのですから。。。

日本が21世紀も繁栄し続けるには、
さらなる『金融』の発展がキーワードとなるのではないでしょうか?

(これはまさに、『ものづくり』からの転換ですね)

我々、個人投資家一同、頑張りましょう!!

以上、おっさんのうんちくでした♪


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