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おっさんの独り言



『独占禁止法』にもの申すっ!

2004年2月22日


昨年の10月(2003年10月)、
公正取引委員会によって『独占禁止法改定案』が公表されました。

『独占禁止法』というと、
最近では、マイクロソフトのウインドウズや、
キャノンのプリンター用トナーなどが問題になっておりましたね。

そこで今日は『独占禁止法』について考えてみました♪

今回の改定案での変更点として、

・違反企業への課徴金の引き上げ
・不可欠施設による新規参入阻止行為の排除
 が挙げられます。

違反企業への課徴金の引き上げについては、十分に納得がいきます。

悪いことをした方が割に合わないようにしないと、
『違反した者』が勝つ!世界になってしまいますから。。

しかし、「不可欠施設〜」の方は、個人的にもの申したいことが多々ありました。。

不可欠施設とは、

「その施設を使わないと参入できないもの」、
「経済性、法律上の理由で参入者自らの構築が困難なもの」、
「なんらなかの自然独占性やネットワークの外部性が働くことによって、
新たに構築するのはコスト的に無理が多く、そうした施設を使わないと参入できないもの」

と、定義されております。

具体的には、
公益分野の加入者回線網、送電線、ガス導管、
電波周波数、空港発着枠、パソコンOSなどなどです。。

皆さんは、この定義についてどのように思われますか?

例えば、自動車産業に参入したいと思っている人が、
「参入障壁が高くて参入不可能だ!」と言って、「トヨタを独占禁止法で訴えてやる!!」

な〜んてことがあったらどうするのでしょう??(もちろん、却下されるでしょうが。。(笑))

これは極論になってしまいましたが、正直、『独占の線引き』が難しいのではないでしょうか??

世の中には、半独占的な企業なんていくらでもあるのですから。。。

これに対し、弁護士の方が目をつけて片っ端から訴えていったら大変なことになりますよね、、、

少なくとも、『不可欠施設』の定義があいまいなことは、否定できないでしょう。。

また、マイクロソフトのウインドウズだって、
長い年月をかけて研究開発費を投資し、多大なリスクテイクを行ってきたのですから、
成功し過ぎた『結果』だけ見られて、
どうのこうの言われては、たまったものではありません。。。

すべての企業は、ビジネスというルールに則って、ゲームを展開しているわけですから、
こうも簡単にルールを変えられてしまっては『やる気』を削ぐことにつながってしまいます。。

そもそも、企業戦略とは、
ライバル企業との競争に負けない様、
長期的な計画の元により高い『参入障壁』を構築していくことを大きな目的としているのですから。。

血の滲むような企業努力に対し、このような扱いにすることは許せないことだと思います。

公正取引委員会としては、
『競争を促す』という大義名分の上の政策なのでしょうが、
『独占禁止法』とは元々、消費者保護のための法律です。

自由競争に水をかけることがないように、明確な基準を設定してもらいたいところです!

また、我々投資家の目的は、『消費者独占企業』を発掘していくことです。

投資家のリスクマネーがあってこそ企業は参入障壁を構築し、
より独占的なポジションを目指していくのです。

今回の『独占禁止法』改定案に対し、
我々投資家は、積極的にもの申すべきなのではないでしょうか?

ちょっと熱すぎる??(笑) おっさんでした。


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