打倒!金持ち父さん〜戦略的金持ちへの道〜
打倒!金持ち父さん  サイトマップ  お気に入りに追加

おっさんの独り言



株主の権利とは??
〜ライブドア問題から考える〜

2005年3月1日


今回の日記は、現在最も流行中?のあの話題です。笑

ライブドアとニッポン放送、フジテレビの出来事が
毎日テレビでも、ネットでも取り上げられておりますよね?

おっさんも毎日、楽しく見物させて頂いております♪

(特に、ニュースではこれだけ『株式』について
深く取り上げる機会はあまりありませんから、
これを機に多くの方が株式投資に興味をもってもらえるといいですねっ!)

どちらも人生のかかった真剣な戦いなので、余計興味を引いてしまいますよね?

さて、おっさんはどちら派かというと、ズバリ!『堀江派(ほりえもん?)』です!

堀江さんは日ごろから、何かと叩かれ易いわけですが、
自分とあまり年齢も変わらないのに、
いつも凄い事をやっている姿を拝見する度に、尊敬してしまいますし、
「自分も負けずに頑張らなくては!!」というパワーを頂いております♪

今回の事も、これが出来る『立場』にある人間は、
日本でも『数人』しかいないのではないでしょうか?

まず、ある程度のキャッシュを調達できる身分でないと不可能ですし、
どんなに会社にお金があったとしても、
会社の圧倒的な『筆頭株主=つまり創業者社長』でないと
これだけアグレッシブな決断は通りません。

(フジテレビを含め、大企業の社長のほとんどは、いわば『雇われ社長』ですから、
  議決権としての効果がある程の株式を保有しておりません。)

そして何よりも、周囲からの凄まじい『批判』に絶えうるだけの
『勇気』と『覚悟』を持っていなくてはなりません。

堀江さんとて「どれだけ批判されるか?」は十分承知の上での決行でしょう。。

それだけに尚更、カッコいいですよね?

『批判』をするだけなら誰にだってできます。

ですから、マスコミというある種の巨大な『権力』をバックに、
揚げ足を取るような質問=視聴率重視?ばかりを
彼に投げかけるのはいただけないと思います。

テレビのコメンテーターなどは、いとも簡単に彼を批判しますが、

堀江さんの『7年間で資本金600万から始めて、2000億超まで時価総額を伸ばした実績』はただ者ではないのです。

それにしても、周りを見ていると『ほりえもん派』と『フジテレビ派』には、
年齢や世代に相関があるのではないか?と感じました。

おそらく彼のスタンスが、若者には『カッコよく』映り、
上の世代(失礼!)には『生意気』に映るのでしょう。。


さて、前置きが随分と長くなりましたが、表題の『株主の権利とは?』に参りましょう♪

今回、ニッポン放送は新株予約権をフジテレビに発行する予定であると発表致しました。

もちろん、株主総会での決議を経ておりません。

『堀江派』側に立たなくても、これはかなりエグイ策なのですが、
ここで注目したいのは『株主の権利』です。

今回のニッポン放送の決定は、中立的に見ても、『やり過ぎ!』に見受けられました。

おっさんは、先日の夕方のニュースで見たのですが、
まず唖然とし、怒りさえ覚えました。。
(もちろん、堀江派という感情が入っております、、笑)

話を簡単にすると、資本主義経済の世の中において、
果たして「経営者が株主を選んでいいのだろうか?」ということです。

また、これだけ大きな決定に対し、
株主総会において株主の了解を得なくていいのでしょうか?

おっさんには、ニッポン放送・フジテレビ側が『経営者の椅子』を守っているようにしか見せませんでした。

そもそも経営者は、株主から企業価値の向上を委任されている身分であります。
決して、自分の保身のために、やりたい放題やってはならないのです。

やはり日本ではまだまだ、
『株主』よりも『経営者』の方が強いのだと、半ば失望致しました。

これがいわゆる『日本式』の資本主義経済なのでしょうか?

また、ニッポン放送の過去10年の時価総額を見てみると、
全く企業価値は向上していないじゃないですか?

それでいて、よくも記者会見の席で偉そうに振舞えるな!な〜んて思いました。
(おっさんは、ニッポン放送の株主ではないので、何も申し上げる権利はありませんが、、)

もちろん、ライブドアが発行した800億円分のMSCBだって、
株主総会での議決は得られておりません。

しかし、ニッポン放送やフジテレビの経営陣とは違い、
堀江さんは圧倒的な筆頭株主(約40%)です。

ライブドアの方は、堀江さんも株主と一緒にリスクを取っているのです。
(自分のお金と他人のお金では、真剣さが違いますよね?)

さらに、今回のMSCBにおいては、
堀江さん自身もかなりのリスクを取っております。

最悪、彼は社長の座を失うかもしれないリスクもあるのです。
(今回の社債が転換される時に、ライブドアの株価が下落していた場合、
 堀江さんは筆頭株主の座を失い、逆にライブドアが買収されてしまうリスクもあります。)

彼は、今までの7年間を『チャラ』にしてしまうリスクを取って大勝負に出たのです。

普通、あそこまでいったら人間、満足してしまいますよね?

おっさんを含め、並みの人間であれば、
多少なりとも『守り』のスタンスを取ってしまうでしょう。

ですから、おっさんも、堀江さんから素晴らしい刺激を日頃から頂いておりますから、
いざとなったら、ライブドア株を買い支えようと思います!(笑)
(もし買い支えられるだけの資金があればカッコいいですね、、笑)

しかし、堀江さんの経営手法(特に買収戦略)はこれまで、
いい意味でかなり『保守的』でした。

彼の買収事例を見ると、
『楽天』のように巨額の『のれん代』を償却するような『高い買い物』はせず、
逆に『含み益』が出てしまうような『堅実で安く効果的な買収』がほとんどです。

ですから、もしかしたら今回が彼にとっての初めての『勝負』なのかもしれませんね。

兎に角、しばらくライブドアには目が離せません!

個人的には、長期的に応援していければと思います♪
(もちろん、投資するのであれば割安な水準で!!)
自分が応援したい企業に投資することが株式投資の原点ですっ!

これからの時代は、大企業といえど、
『素晴らしい企業経営』を通し時価総額を増加させない限り、
『企業買収』による経営者の交代が迫られることとなる。
現在の経営者には、『プロの経営者』として、頑張って欲しいですね!!


以上、非常に偉そうな意見を申し上げましたが、
日本の『株主』代表として(笑)、言いたい放題させて頂きました。

また、今回の日記は論理的というよりかは、
感情がかなり入っておりますのであしからず(笑)。。


※追伸

このたび、『株式会社は誰のもの?』というテーマでコラムを書かせて頂きました。

今回の『ニッポン放送』の問題で、たくさんの面からいろいろ考えさせられました♪
おかげさまで、フジテレビを除く各テレビ局はネタに事欠かないようです♪(笑)

今後、裁判所がどのような判決を出すのか?

非常に楽しみにしておりますし、
判決の結果で『日本』の将来に大きな影響をきっともたらすことでしょう。

果たして『日本式』の資本主義がどのような方向に進むのでしょうか?

おっさんなりに、各国別の『資本主義』の違いと自分なりの今後の希望も含めて、
頑張って分析してみたのでどうかお楽しみ下さい♪



Copyright (C) おっさん. All rights reserved.