打倒!金持ち父さん〜戦略的金持ちへの道〜
打倒!金持ち父さん  サイトマップ  お気に入りに追加

投資判断における、
   『ROE』、『ROA』、『PER』の本当の意味とは?




〜ご質問〜


 はじめまして、おっさん、世太郎と申します。
おっさんのホームページを見て、中国株を買い始めた初心者です。
(駿威汽車 と 重慶鋼鉄股分 をちょっとだけ買いました)

いつも楽しく読ませていただいています。
おっさんは難しい事を分かりやすく、楽しく説明するのが上手ですね。
私のモヤモヤも、ぜひ、解決していただきたいです。

すごく基本的なことですが、ROEとかROAとかPERなどの基本的な言葉の意味と、
その言葉が株式を選択する上でどういう意味を持って来るかがよくわかりません。
(英語の略字でよく似てるし、わかりにくいです)
私でもわかるように、簡単に説明していただけませんか?
よろしくお願いします。

                                     Quetion by 為替の初心者 さん


〜回答〜


・ ROE(return on equity)

日本語で言えば、『株主資本利益率』です。

その意味は、
株主資本(会社の純資産)をいかに効率的に利用して収益を上げているか?」をみる指標です。



・ ROA(return on asset)

日本語で言えば、『総資産利益率』です。

その意味は、
総資産(純資産+負債)をいかに効率的に利用して収益を上げているか?」をみる指標です。


以上のように書いてもわかりにくいこと!この上ないですから(笑)、

少し遠回りにはなりますがじっくり説明していきます!



さて、会社を運営していくには軍資金(資本金)が必要ですよね?


企業経営とは、
企業を設立するのに使用したお金(=資本金)をヒトやモノに『投資』を行い、
社会へモノやサービスを提供することの『対価』として、
投資した以上のお金を稼ぐことです。


そこで、どうやって個々の企業の評価をすればいいか?という、
問題の解決策となるのが上記の指標です。


さて、『ROA』で考えてみましょう。


<問題>

同じ1000万円の純利益を稼いだ、A社とB社どちらが『良い企業』でしょうか?

A社 総資産が10億円で1000万円の純利益を稼いだ 

  →つまり、10億円の元手を使って1000万円を稼いだ

B社 総資産が1億円で1000万円の純利益を稼いだ

  →つまり、1億円の元手を使って1000万円を稼いだ


この答えについては、誰が考えてもB社の方が優秀ですよね?


同じ、『1000万円を稼いだ企業』でも、
その利益を出すのに必要とした資金によって、企業の評価はことなります。


今回のケースでいうと、

A社のROAは、『1%』
B社のROAは、『10%』
 となります。

(ROAの計算法は、「ROA=純利益 ÷ 総資産」 です。)


また、ここで視点を変えてみると、

ROAは『金利』みたいなものと言えることがわかります♪

A社は、『A社のビジネスモデル』に10億円の『投資』を行ったことと同様なのですから、
『A社の純利益』とは、投資に対するリターンなのです。



このように、
普段からビジネスマンが行っている個々の企業活動自体、
『投資』と呼べるのです♪

よって、「株式投資はギャンブルだ!!」などと、
日本では一般的に思われている悪い風潮がありますが、

『企業活動』そのものが投資である以上、株式投資は決してギャンブルではありませんし、
誰だって仕事の中で『投資』を行っているのです。

『株式投資』とは、
『株主』が事業上の『リスク』を取る代わりに、
『投資先』の社員に働いてもらうことなのです。


少々、話が脱線ぎみなので、話を戻しましょう。

となると、A社という組織の『利回り』は、
たったの『1%』ということになりますよね?

『企業運営』という、決して少なくない『リスク』を取った上で、
利回りが1%では、正直、割に合いませんよね?



ですから、このケースの場合、
我々投資家としてはA社に投資することは控えたいところですね!!笑

そして、『A社には投資しないぞ!』という決断をして、
その分を他の有力な投資先へ投資することで、
『投資リスク』は低くなるのです♪


さて、『A社のビジネスモデル』の利回りは『1%』でした。

ここで、我々投資家はさらに、
『別の選択肢(他の投資先)』を比較・評価しなくてはなりません。

例えば、銀行の『普通預金金利』が1%だったらどうでしょうか?

『リスク』という切り口で考えれば、
一般的にはA社の事業上のリスクよりも、
銀行預金の方がリスクは低くなりますから、
A社に投資する理由はさらに少なくなりますよね?

この場合、1%のリターンを求めるのであれば、
A社に投資するのであれば、銀行預金の方がマシ!
ということになります。

このように、我々投資家は、『様々な切り口』で、
投資をする『合理的な理由』を考えなくてはならないのです。


またまた話がズレぎみですが、話を簡単にすると、

ROAは、企業の『ビジネスモデルの利回り』
ROEは、企業の株式に『投資したときの利回り』


と考えると、わかりやすいと思います♪


さて、ROEについてですが、

ROE=ROA × 企業がかけている『レバレッジ』

または、

ROE=純利益 ÷ 純資産(総資産−負債)

で表されます。


我々株主は、企業に投資した以上、企業の負債にも責任を持ちます。
(投資した金額の範囲内という意味なので、『影響する』という表現の方がいいかもしれません)

企業活動には当然、
『多額の資金』が必要とされますので、
通常、企業は株主からの出資分とは別に、
負債などの形で資金を調達し、リスクを高め、リターンを追及しております。

そこで、ROEとは、
株主資本(=純資産)を分母にして純利益分を割ったものなのですが、
一言でいうと、『株主』からみたリターンを表しております。

何故、株主からみたリターンが『ROE』かというと、
総資産のうちの負債の部分については、
株主は1円たりともお金を出していないからです。

つまり、『投資におけるリターン』という観念からは、
どのくらい負債があろうが、株主には関係ないのです。

もちろん、総資産のうち、負債部分が大きくなれば、
企業が倒産してしまうリスクが高まりから、株主にも関係することになります。

一方、ROAの場合は、
企業の『総資産』をベースに利回りを計算していることから、
ROAの値には総資産の内、
どれぐらいが株主資本で、どれぐらいが負債なのか?
という要因がありません。


ですから、「ROAとROEどちらが大事なの?」という質問に答えはなく、
結局は『両者のバランス』こそが大事なのです。

もちろん、両者とも『高い数字』の方がいいのですが、
ただ一つ、「ROAが低く、ROEが高い」という状態には注意が必要です。

借金が多すぎる可能性があるからです。
(もちろん、業種によって異なりますが、、)

※ROAとROEについて、言葉でうまく表すことが難しく、失礼致しました!



・ PER (price earnings ratio) 

PERとは、いわゆる『株価収益率』のことで、

現在の株価が「安いのか?」、それとも、「高いのか?」をみる指標です。

PERの計算方法は、

PER= 株価 ÷ EPS(一株当り純利益)

または、

PER= 時価総額 ÷ 純利益  です。

(一株当り純利益(EPS)= 純利益 ÷ 株式数)



PERとは、非常に簡単な指標で、
「PERがどんなに重要なのか?」ということは、
投資家の誰もが知っていると思いますが、

我々投資家はついつい、PERが『高値』の時に投資してしまいがちです。。


ですから、投資する『銘柄』よりも、
本当は、投資する『時期』の方が重要なのかもしれません。。

つまり、どんなに『素晴らしい企業』を発掘したとしても、
株価が上がりきって、PERが高くなってから投資しても、
あまり投資効果が期待できないのです。。


しかし一方、ヤフーのように、
PERが常に高値で推移している企業もあります。

よって、今後も成長が期待できそうなら、
「PER=50」でも、株価は安いかもしれませんし、

今後はすたれていきそうなビジネスモデルだったら、
「PER=20」でも株価が高いかもしれないのです。。

また、『株価』という数字は、
その日の株式市場が値づけした数字にすぎません。

ですから、「現在の株価が正しいか?」という問題に対する答えは、
数年たってみないとわからないのです。


以上のように、株式投資の世界は混沌としておりますが、
極論をいえば、

「「PER=20」だったら買い!!」みたいな、
数字一律!で、投資判断を行うことは常に正しいとは言えません。。

『適切なPER』とは、企業ごとの『ビジネスの将来性』に裏づけられているのですから、、


『PER』。。


最も基本的で簡単な株式指標であると同時に、
最も難しい株式指標とも言えるのではないでしょうか?



Answered by おっさん

※ この回答に対して、わかりにくい部分があれば、 さらに詳細に更新したいと思いますので、
  どうぞご連絡下さい♪
※ 同時に、一人でも多くの方のご参加をお待ちしております♪



Copyright (C) おっさん. All rights reserved.