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米国株投資情報

〜ビジネスウィークから読み取る!
   米国株投資情報 『Blue Chip Blues』〜

          <その2>



今回は、

今後5年〜10年先の『米国株投資戦略』を立てる!にあたって、

非常に参考になる!トピックがありました♪ので、

アメリカの経済誌、
『ビジネスウィーク』の記事を元に、
おっさんなりの肉付け!をした上で取り上げます!


お題は!!
『Blue Chip Blues (2006,Apr,17)』
 

どうぞお楽しみ下さい♪

※まずは!『その1』からどうぞ♪


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これまでのブルーチップ人気を振り返る!



アメリカの大型株は、
1982年〜2000年の強気相場の最中、
年間利回りが収益の伸びを上回る!『平均16%』に達した。


1981年に『約8倍』であった、大企業のPERは、
ITバブルがピークをつける2000年に『35倍』にまで急騰!したのである。


「ブルーチップの過去最高のPER拡大期が終わった」
「2000年頃は、ほかに投資対象がないかのようだった」

 と、専門家は振り返る。


2000年、当時の強気相場は、
『投資先の欠如』が原因であったとされている。


・長期金利は低下し続け、 → 債券の投資利回りは魅力を欠いた。
・原油やその他のコモディティー、貴金属も軒並み下落。
・2度の住宅バブル崩壊は、 → 投資家に不動産を敬遠させた。


つまり、当時、
投資先は、株式しかなかった!わけだ。

収益が安定し、かつ成長している、
大企業のPERは急騰!し、ブルーチップはかつてない人気を誇ったのである。

しかし、結果的に、
そこで利益成長は止まり、ブルーチップ絶頂期は終わる。


S&P500採用銘柄のEPSは、

2000年の「50ドル」から、
2002年は「17.5ドル」まで低下。

S&P100は天井から底まで、『53%』も下落!したのである。。

(ちなみに底は、2003年)


ブルーチップの年間平均利回り

・1982年〜2000年 : 『16%』
・2000年〜2005年 : 『2%』 




躍進する!小型株、外国株



2001年以降、
ブルーチップの『2.03%』に対し、

小型株は『15%』
中型株は『13%』
という、年間利回りを上げている。


さらに!
ブルーチップは小型株だけでなく、外国株にも負けている。

過去5年間で、
新興市場のインデックスである、
S&P エマージング・マーケット・インデックスは、

年間平均=『17%』の成長を遂げている。


2005年の各国株式市場パフォーマンス

S&P500              4.9%

London FTSE100      21.2%
SPAIN IBEX35        21.6%
BRAZIL BOVESPA      27.7%
JAPAN NIKKEI225     41.5%
INDIA SENSEX30      44.7%
JSE SOUTH AFRICA40  48.7%
KOREAN KOSPI        54.1%
RUSSIAN RTS INDEX   86.8%
SAUDI SE INDEX      107.8%
EGYPT HERMES INDEX  131.7%


これまで、長年の間、
「外国や新興市場へ投資したい!!投資家」は、

米国の多国籍企業へ投資することが当然!
であった。。

アメリカ企業には、
『透明性』と『健全な企業統治』があったが、

皮肉なことに、
2000年以降、企業不祥事が続発し、
米国の大企業への見方が変わったのである。。


実際に、資金の流れをみてみると、

2003年以降、
外国株の投資信託への資金流入額は、『1500億ドル』に達する。

一方、
米国株ファンドへの資金流入は、5年前の『1540億ドル → 640億ドル』へ減った。


原因として、
ETFの台頭を筆頭として、
一般の投資家が容易に新興市場へ投資できる投資環境が整ったことが、

この動きに拍車をかけている!といわれている。


ちなみに、
長期の上昇相場にもかかららず、

新興市場の企業は、
PER、PCFRで見た歴史的な高値よりも安く取引されている。

今後も、長期的に、投資家のカネを巡って、
米国の大型株がかつてない競争にさらされていく!のは間違いない。


ほかの投資がうまく回っている時に、
「なぜあえて!ブルーチップへ投資しなくてはならないのか?」ということだ。


グローバリゼーションの発展により、
『良質な投資環境』が投資家へ提供されたことから、

強力なブルーチップのライバル!が誕生したのである。




ブルーチップの今後



投資対象には、
『長期的なサイクル』が存在する。


例えば、
コモディティーは1970年代より、
その後、20年間停滞した後、最近再び急騰!している。

『循環論』を唱えるストラテジストは、
2005年から、ブルーチップの復活を予測していた。

しかし現在までに、
それは現実になっていない。。


だが、
ファンドの動きや市場心理に反して投資する!!
『逆張り投資家』は、
こういう時に投資する!ことで、長年にわたり利益を上げてきた。


「通りが血まみれの時こそ!儲ける時だ!!」

 と、言ったのは、あのロスチャイルド卿である。

現在、大型株は明らかに傷ついている。。


一方、『小型株』には、
90年代にブルーチップが『買われ過ぎた!』時の様な兆候が見られている。


現在、小型株で構成される、
ラッセル2000株価指数の予想PERは、『25倍』と、

S&P100の『15倍』を大きく上回る!


「金融市場で最後に勝つ!のは、バリュエーションだ!」

と、ISIグループのストラテジスト、ジェイソン・トレナート氏は言う。

(つまり、『ファンダメンタルだ!』ということ。おっさんもそう思います♪)



S&P500のバリュエーション
               PER  PBR
2001〜2002年    45倍  5倍
2006年         18倍  3倍

ブルーチップのPER・PBRは、ここ十年で最低水準!


また、
金融機関を除く、米企業は現在、
過去最高である!!

『1兆5000億ドル』の現預金を保有している。

その額は7年前から倍増!しており、大半をブルーチップが抱えている。

これに対し、
遅かれ、早かれ、ヘッジファンドが攻めてくる!と言われている。


ヘッジファンドによる大企業数社への攻撃によって、

『株主への利益還元圧力が高まり!!』

大企業は、資金の有効利用をせざるを得なくなる。。

大企業は、
『自社株買い』や『配当金』、『M&A』にカネを使い始める!というシナリオだ。

(日本で言えば、村上ファンドのイメージですね。。笑)


また、現在、
ブルーチップからカネを吸い上げている!外国株ファンドやETFについて、

「このトレンドが永遠に続くわけがない!」と考えられている。

S&P500の時価総額上位25社のバリュエーションは、
ほぼ20年ぶりの低水準をつけている。


一方で、
株式投資の資金フロー全体に占める新興市場ファンドへの資金流入比率は、
前回のピーク時の『2倍』に達している。

前回、これだけ両者に『開き』が出たのは、
ハイテク株ブームが天井をつけた!2000年のことである。


グローバリゼーションの発展!により、

世界の金融市場は、
より多くのカネが素早く!動く効率的な資本市場となった。


投資環境が変化したことにより、

米国のブルーチップは、
今後ずっ〜と!!

中国レッドチップや小型株、コモディティ、ETFと戦い続けなくてはならないのである。



まとめとしましては、

・国際的金融市場の発展により、ブルーチップに永遠のライバルが誕生した!

・ファンダメンタルから判断すると、
 逆張り投資家にとって、『短〜中期的』にブルーチップへの投資チャンスである!


以上、
ビジネスウィークから読み取る!米国株投資情報でした♪

米国株における投資判断の参考にして頂ければ光栄です♪


最後に、
『おっさんの中長期視点での米国株投資戦略』のページもあわせてお楽しみ下さい♪


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